てんちむさんの占いが外れたという批判について考察する。

column

こんにちは、D.Cozieです。

今日は「てんちむさんの炎上前に占いを受けたとき、良い結果を予測されていたのに外したでしょ!」という意見について考えたいと思います。

謝罪動画と占いの関係。

てんちむさんが2020年の9月2日に「謝罪動画」を発表しました。

そのてんちむさん、7月に占いを受けています。
てんちむさんの占い結果をみて「全くはずれた」という意見があります。

たしかに「いいことがある」とされた日に謝罪動画を出したため「大きなマイナスが起きた日」という印象が強い。

でもこのあたりは、単純に占いがハズレタといいきれないのでは、と私は思っています。むしろ、とても大事なアドバイスがあったのではと。

というのも私は占いはできないですが、仕事として心理テストをしてます。
心理テストをしている立場からすると、どうしても気になる部分があります。

当たり外れは実は、あまり重要でないかも。

心理テストはテストの結果が当たっている、当たっていないはあまり重視されず、結果や情報をどう分析するかがとくに重要です。
このあたりは心理テストをする側と受ける側との間で、考え方に大きな差があると思いますが。

カウンセラーにしてみれば心理テストの結果が「当たっている」のは当然。当たるように作成されているので当たる。
でも心理テストの結果が「テストを受けた人のどんな現状をあらわしているか」「どうやって今後に役立つ情報が含まれているか」を読み取って、相手に伝えるかがカウンセラーによって違う。
それがカウンセラーにとっての、いわゆる勝負どころです。

果があたるのは当然。
結果をどう読み込んで分析するかはカウンセラーの実力。

そういった考え方を私は持っています。

この観点からすると(簡単に心理テストと占いを同じものとしては扱えないけど)。
占いも「ある情況を当てているのは当然」でも「現れたサイン(相?)をどう読み込むか」が難しいのではと思います。
そこに占い師の実力が大きく試されるのではないかと。

たとえば「タロットにその人の状態や展望を表すサインが出ている」のは当然。
けれども「そのサインから具体的に何が起こってくるか、どんな対処をすればいいのか」を読み取るのは占い師によって違う。

結局どういうことかというと。

天赦日というキーワード。

てんちむさんの占いのとき、あの日は「天赦日」だから良い日だといっています。
調べてみると、天赦日とはとても運勢が良い日で、ギャンブルをすると当たるといわれています。

あえて、てんちむさんに「天赦日」を勧めたのは。
「その日に大きな出来事、変化が起きる。しかもお金に関わること」という予測をしたのかもしれない。
それが「ギャンブルで大金を当てるのか」、それとも「謝罪をして一旦、仕事を失うのか」の何が起きるのかの判断は難しかった。

つまり「変化が起こる可能性が高い」というのは当たっていた。
「何が起こるかの具体的事実」は外した。

そういうことじゃないのかなと。(かなり肯定的に解釈していますが……)

さらに今後の展開まで考えると、単純に外したともいえないかもしれない。
今後のてさんの活躍まで展望にいれると、占いの結果のみえ方が変わってきます。

天赦日とは、元々は「天が赦す日」という意味があるようです。
罪を犯しても、天(日本でいう神様?)がゆるしてくれる。

「大きなマイナスが起こしても、誠実に反省し罪を謝罪すれば、罪は許され、その後プラスに変化する日」といえるかもしれない。
そういう意味があるのではと私は考えました。(至誠天に通ずといいますし)

あとからみると、この日の謝罪がてんちむさんにとって、人生の中で大きく飛躍するための機会になった日。
大きな成果を生む契機になった日。
になるかもしれません。

ある意味勝負をかける日。もしかして、てんちむさんもわざわざその日を選んだ?それとも偶然?

カウンセラーからみた占いについて。

私は実際に占いを学んだことがない。
今回の占いでどのような結果が出ていたのか具体的にはわかりません。

こころの深層を学びつつ、心理テストを生業のひとつとしている立場から推測するしかないのですが。
単純に今回の占いが単純に「当たった、はずれた」では判断できないと思っています。

今回、考察してみると、占い師とはかなり総合的に起きている事象(相というのかもしれないけど)を読み込む力と、そこからどのような指針を与えるかが重要な、一種の技術職のような部分があるのではと推測します。

ちなみにてんちむさんの立場からすると
「そうならそうと、マイナスの可能性についても強調しておいて欲しかった」
と思うかもしれませんが。

「大きなマイナスが起こる可能性もある。でもそれは人生や仕事の見方を変える、大きな転換点になる。苦しいけれども、あなたにはマイナスをプラスに変える力がある」とか。

もし、そういうサインが出ていたらですが。

実際に占いでも、てんちむさんにすごいパワーがあるのは強調していました。

占いとは、当たりはずれをみるものではなくて、人生をどう生きていくかの指針を与えるものだと思います。

私自身も心理テストの結果を正確に読み取って、適切なアドバイスができているかと問われると、かなり反省しないといけない。

占い師の先生を批判する思いは全くなく(むしろ占いはすごいなとさえ思う。私にはどうやって当てているのか見当もつかない)、考えさせていただくことの多い出来事です。

とりあえず、てんちむさんの今後の活躍を期待しております。