カウンセリングに対して否定的な意見を持って来談した人の話。

カウンセリング

こんにちは、D.Cozieです。

今日は「カウンセリングに対して否定的な意見をいう相談に来た人」について話したいと思います。

カウンセリングなんて信じられない。

「人間のこころは変わることができるのですか?」
こういった質問を受けることがあります。

カウンセラーとしては当然ですが「変わることができます」と答えます。
でも、すぐにこう聞き返されます。

「じゃあ、証拠を見せてください」

ぱっと思いつく答えですが(実際には言いませんが)。

カウンセラーという職業が成り立っているのが証拠です。カウンセリングを受けても何も効果がない、というのであれば、私たちの職業は成り立ちません。でもさらにつっこまれます。

「上手にだましてカウンセリングに来させているだけじゃないの?」
「話をただ聞いてお金を取っているだけじゃないか」

そんな意見さえあります。これについても思いつくのは(これも言いませんが)。

カウンセリングを受けるのは本人の意思です。納得がいかないようであれば、受けなくてかまいません。

だますのであれば「こうすると絶対に効果が出る」「カウンセリングに来ないと不幸になる」とか脅し文句を使います。


「カウンセリングは人によっては相性もあるし。別の方法があっている人もいる。カウンセリングが必要だと思うのであれば来てください」


「ただ話を聞いているだけ」といっても、「ただ話を聞いてくれる人」ってものすごく少ない。


話を聞いてくれる人は、ただ聞くだけでなくて「意見の押し付け」「説教」「あんまり聞いてくれないで自分の話をする」ことがよくあります。
「ただ話を聞いてくれるだけでもありがたい」という人もいます。

言葉の裏にある「なぜWhy?」を考える。

始めに戻ります。
「人間のこころは変わることができるのですか?」

反論は思いつくのですが、まず言うことはありません。それ以上にカウンセラーとして大切に思っていることがあります。


カウンセリングに来た人が、こんな質問をしてきたときカウンセラーはいろんな疑問が浮かんできます。

  • ・今までいろいろやってみたけれども、人間のこころは変わらないという経験をしているのではないだろうか。
  • ・こころが変わるって、どのような状態を想像しているのか。
  • ・変わりたいっていうのはどの部分? 
  • ・いま何に悩んでいて、こころに関心を持っている?


そのあたりが気になります。

こういったことについて詳しく聴いていると質問の動機が明らかになってきます。

カウンセリングに来て質問をする人は「質問の答えを聞きたい」と思っているけれども、それ以上に「どんなことに悩んでいるかを聴いてほしい」ということが多い。

下手に「質問に答える」よりもしっかりと動機を確認する。
動機を確認するなかで、思いを整理していくといつのまにか、ここらが変わっていくのです。