こんにちは、D.Cozieです。
今日は「若くして大きな成功をした人たちの人生のゆきづまり」について話します。
成功した人の行き詰まりの時期。
若くして成功した人が中年期になったとき、
「私の人生っていったい何だったのだろう」
精神的に行き詰まることがあります。
若いうちに成功をしてしまうと「大体、人生こうしたらうまくいく」が見えてしまいます。
「お金」「地位」「名誉」も手に入れている。
「夢を全部かなえてしまった」けれども。
「じゃあ、残りの人生どうしよう。やることがないじゃないか」と思ってしまいます。
まわりからは「なんて素晴らしい人なんでしょう。あなたは特別だ」とほめられたりします。
当然、妬みや恨みも受けるので、嫌な思いもする。「あなたはこういう人である」と決めつけられることも多い。
自分の周りにはたくさんの人が集まっている。サポートをしてくれる人もほめてくれる人もいる。
けれども。
「私って一体、何をしているのだろう」
喪失感と孤独を味わいます。
ひたすら徹底的に。
モノも人も自分の周りにあふれているのに気持ちはどん底。
若くして成功した人の孤独。
一度大きく成功してしまうと余程の失敗をしないと下に落ちない。でも才能のある人は落ちるような失敗さえおかさない。
かといってそれ以上、あがることをめざすモチベーションもない。でも周りの人には成長を求められる。
できるのなら、このような状況から離れたいけど離れられない。
そんな行き詰まりを体験します。ホント苦しい。
生と死の体験をする。
中年期は人生の折り返し地点。
前半にできなかったことを後半でもう一度取り組む。
ターニングポイントが中年期。
人生前半に大きな成功をした人は人生後半では
「そんなの失敗じゃない?」
方向転換を求められる場合があります。
実際には。
- 上手く行っていた仕事が大失敗したり。
- 健康面で急に大きな病気をしたり。
- 精神的に行き詰まって、気持ちが落ち込んだり。
予想もつかなかった変化に襲われる。
「象徴的な死を迎える」時期ともいわれます。
象徴的な死というのは。
「今までの生き方を辞めて、別の生き方を始める」
- 今までの仕事を辞めて、まったく違う仕事に挑戦。
精神的に行き詰まって人付き合いを大きく変えた。
別の生き方が始まります。
でも、大きな成功をした人ほど、生き方を変えるのは困難。
まわりの期待もあるし背負っている責任も大きいので。
でもそうしなければ象徴的な死ではなく、
「実際の死」を迎える場合もあります。
人生の折り返し地点について。
社会的に成功していて病気の兆候もない。
あらゆることに満たされているはずなのに。
誰にも言えない深い悩みを抱えている。
「自分を変えよう」として、驚くほど向こう見ずな行動をとったりします。
成功を収めた人が、中年期以降、急に生き方を変えたり、死に直面したり。その背景には、このことも影響しているのでは?と私はにらんでいます。
人生後半とは「本当の自分が抱えている課題」に取り組む時期。
社会的にみせる仮面をかぶった自分。
そして「仮面を脱いだ本当の自分」。
もし仮面を脱いだ自分と向き合いたいと思ったとき、カウンセリングが役に立つ場合があります。