こんにちは、D.Cozieです。
今日は「ひとりでいるときのように緊張せずにいられるようになるには」について話したいと思います。
緊張するとパフォーマンスがホントさがる。
「人前に出ると緊張して、思っていたパフォーマンスができない」
そういうタイプの人がいます。
- 人前で話すときには、緊張して言葉が詰まってしまう。
- 会議でプレゼンをしないといけないのだけれども、上手くいくか心配。
- 今度、大きな試合に出る。でも人が集まるとやりにくい。
こういった緊張するタイプです。
どちらかというと、私も人前が苦手で緊張するタイプです。
慣れていない状況になると、どうしたらいいか戸惑います。
緊張するタイプの人に、こんなアドバイスがよくあります。
- 「気持ちを切り替えたらいいんだよ」
- 「観客は自分のことなんか見ていないんだから」
- 「たくさん練習したら大丈夫だよ」
- 「シュミレーションをしたらいい。成功した姿を思い浮かべるんだ」
- 「ミスを恐れるから、緊張するんだ。失敗してもイイ」
- 「とりあえず呼吸を整えよう。深呼吸したら大丈夫」
- 「手のひらに三回「人」という漢字を書いて飲み込んだらいい!!」
私もありとあらゆる緊張対策試みました。
結果として。
「どれも全く効かない!!」
カウンセリングという職業についていながら思いますが、
こういった「気持ちを切り替える」タイプのアドバイスって、
実際には役立たないことが多いんですよね。
その人にど真ん中で突き刺さるようなアドバイスなら効くのでしょうが。
こころの深層に作用するのって、どうすればいい?
こころの深層という面から考えても、たしかに効くアドバイスって少ない。
というのもアドバイスって「意識を変える」ためにします。
「どのように状況を考えたらいいか」の意識の部分です。
でも緊張という状態は、こころの深層からすると、
「意識よりも深い無意識が影響して生まれてくる状態」
意識を変えているだけでは、無意識まで変えていないので影響力が充分ではない。
ではどうすればいいのでしょうか。
結局は行動と経験の積み重ね、と言ってしまう。
最近はカウンセリング業界でも「認知行動療法」が大流行です。
こころの深層なんて、扱うカウンセラーはかなり少数。
認知プラス「行動」。この「行動」が重要なのは間違いありません。
こころの深層に働きかける方法でも「実際に経験してみる」があります。
経験するなかで「どんな体験になったか」。
これがこころの深層に影響します。
たとえば。緊張する人はどんな経験をすればいい?
「緊張してどうしようもない!」というときには。
とりあえず緊張する場面をできるかぎり「深く経験する」。
いいかえると「しっかりと味わう」のです。
緊張する場面になったとき、
- どんな状況か。
- 頭にはどんなことが思い浮かぶのか。
- 身体はどんな反応しているのか。
思いつく限りの自己分析をして。
「私のこころにはこんなことが起こっているんだ」と理解する。
でも1回の経験で理解した程度では、なかなか変わらない。
緊張する場面を「ひたすら何回も経験する」。
実際には100回ぐらい経験して、体験の振り返りも100回以上する。
人前で話すのが苦手なら、100回ぐらい人前で話してみる。
すると緊張は徐々に減っていきます。
100回というのはあくまで目標。無理ならやめる。
というのも緊張する場面であっても、100回続けるぐらいの気持ちで経験を重ねると、
いつのまにか慣れてしまいます。緊張していたのを忘れるぐらい。
たとえば。
人前で話す機会がある、という生活に変える。
その生活を続けると、いつのまにか100回は超えています。
ちなみに私の場合ですと、集団カウンセリングの場面であると、
人前で話しても全く緊張しなくなりました。
それ以外の人前の場面では、未だに緊張します。
ただしこういうのは「無理をしない!」
追い詰められた気分でやっても、100回も続けられません。
100回ぐらい「楽にいつの間にか続けられる程度」にしておく。
余裕を残したまま、チャレンジを続けていると苦手なことでも、
いつのまにか乗り越えています。