こんにちは、D.Cozieです。
今日は「カウンセラーにとって相談内容はいつも新しい。仕事としてマンネリを避けるコツ」という話をしたいと思います。
マンネリ化しやすい仕事。
「毎日、同じような悩み事を聞いてばかりで疲れないのですか?」
そんな質問を受けることがあります。
正直なところを言うと、プロとしてやっていくには「疲れてたら続けられない」。
そのうえ「疲れているうちは半人前」ともいわれます。厳しいですが。
なぜカウンセラーは疲れないのか。
- 相談者の方が話している内容が論理的に正しいか間違っているかばかり考えたり。
- 相談者の方が話しながら感情が揺れているのに、同時にカウンセラーも大きく揺れる。
そのような状態を続けてるとカウンセラーとしても、しんどくなります。
思考も気持ちも、ひたすら揺れ続けるので。
でもプロとしてカウンセリングを続けるには、消耗を避ける必要がある。
そのためには。相談者の方が話している内容ではなくて、
「こころの中で起こっていることに共感する」
これがモノスゴク大切になってきます。
相談者が話される内容がわかりにくいとき。
- 「論理がつながっていないようだけれども。本人の中ではどのように話がつながっている?」
- 「感情が揺れて泣いたり怒ったりしているけれども、こころなかで本当は何を伝えようとしている?」
こういうことに注意を払いながらずっと聴いています。
そんなことをずっと聴いていると、なかなか疲れている隙がありません。
共感するとしても「相手の話から流れ出る雰囲気に、自分のこころを合わせる」
というような、ゆるい共感をしています。
エネルギー消費も少なく、落ち着いて話を聴いていられるようになります。
これは仕事において、マンネリを避けるためのコツです。
カウンセリングの相談内容は常に新しい。マンネリを感じない。
相談者の話を聞きながら、雰囲気に合わせようとする。
すると不思議なのですが、かならず「その人にしかない雰囲気」が現れてきます。
たとえば「気分が落ち込んでうつっぽい」という人。
- Aさんが訴えるうつに関するエピソード。
- Bさんが訴えるうつのエピソード。
それが全く違う場合があります。
- Aさんのうつは「ホントは訴えことが山ほどあるけど、出せずにためているような怒りのうつ」
- Bさんのうつは「とにかく精一杯しているけども、自分はできていないのではと思い込んでいる哀しみのうつ」
同じ「うつっぽい」という訴えであっても、必ず「その人らしいうつのエピソード」があります。
ひとつとして同じ悩みがない。症状は個性にあふれています。
もしこれが。
「怒りのうつ」の人しかカウンセリングに来なかったとしたら。
たぶんカウンセラーはマンネリ化で飽きてしまいます。
同じ話を延々と聞き続けないといけないという状況では、
カウンセラーもこころを消耗するでしょう。
でも不思議なことに、誰一人として「全く同じうつを抱えている人はいない」
「この相談者にとって、このうつとはどのようなうつか」
しっかりと見極めようとするので、
マンネリ化することが、全くないのです。
マンネリ化を避けるためには、気づきを増やす。
カウンセリングの仕事をしていると飽きることはありません。
というのもカウンセリングの経験を重ねるほどに、
「新しいことに気づけるようになる」
実際に本を読んだり、研修会に参加したりして学ぶこともあれば、
相談者の方から直接教えていただくこともたくさんあります。
すると、新しく気づけるようになることが自然と増える。
これはどのような仕事にもいえるかもしれません。
仕事がマンネリ化して面白くないと思っているとき。
その仕事について、いろんな角度から勉強をしてみる。
すると、仕事について新しく気づくことがどんどん増加する。
気づけば、マンネリ化からほど遠い生活になっていると思います。
毎日の仕事であっても「いつも何か新しい気づきのタネが含まれている」
マンネリ化を避けるためのコツです。