こころが強い人こそ悩みが深まる。

こころの深層

こんにちは.D.Cozieです。

今日は「気持ちの弱い人が悩みやすい?強い人は悩まない? こころの強さと悩む力」について話したいと思います。

気持ちが弱い人が、悩みを抱えるのか。

「気持ちが弱い人が、こころの病を抱えるんだ」

そういう考えを持っている人が多いかもしれません。
でも実際にこころの病を抱えている人をみると。

「ある程度強さを持っているからこそ、がんばりすぎてしんどくなる」

このパターンがかなり多い。

どういうことかと説明します。

たとえば。

仕事で上手くいかなくなって、こころがしんどくなったりして休んだ人。
その人が「休むまでの仕事っぷり」を聞いてみると
「なんで、そんなにがんばるの?」
というぐらいのハードワークだったりします。
大体、ほかの人の分まで仕事を抱え込んでいる。

ほかにもこんな例があります。


家族関係でしんどくなって、外に出られくなった人。
その人が「家族について何が心配か」を聞いてみると。
「なんでそんなに家族思いなの?」
というぐらい、家族の悩みを抱えていたりします。
他の家族がある意味で鈍感で気付いていないようなことまで、
その人は悩んでいる。

こういうパターンです。

悩みを抱え始める前はこころが強い人だった。

なぜ仕事や家族の問題をその人は抱えるようになったのか。

それは「ある程度、抱えられる強さを持っていたから」
抱え始めたというパターンがあります。

他の人は抱える強さを持っていない。
でも、その人だけが持っていた。
だからまわりの人は、その人に仕事や悩み事の解決をまかせた。

そんな状況だと。

「できる人にどんどん仕事が集まってくる!」

すると抱えられる能力があるの人に、仕事や課題が押し寄せる。
すると許容量があっという間になくなってしまって。
抱えられなくなって、こころがしんどくなった。

こういうパターンが多いです。

「あの人はこころが弱いんだ」と相手を責める人の弱さ

抱えすぎてしんどくなった人を。
「弱いからそうなるんだ」と責める人。

実は責める人ほど「問題を抱えるのが苦手」で、
「抱えられない弱さを持っている」場合が多い。

これって不思議なのですが。考えればみえてきます。

相手を思わず攻めてしまう人。

それは

「こころがなぜしんどくなるのか」

を考えるのがとてもしんどい。

だから考えるのを避けて
「弱いからそうなるんだ」と責めてとりあえず距離を取る。

だから相手はさらにしんどくなるけれども。
自分はしんどさを避けることができる。

こういったやりとりって、わかってくるととても悲しいのですが。

こころがしんどくなっている人のまわりで、良く起きている人間関係です。

自分が弱いんだと責める前に。別に強くなくてもいいんじゃない?と振り返る。

こころがしんどくなっている人。
そのなかには、本当は強いこころを持っていた人がいます。

でも一旦しんどくなってしまうと。
「私はダメな人間だ。こんなに弱かったら生きていけない」

そんなふうに自分を責めるかもしれません。

でもせっかく弱さを体験しているのなら、それをしっかりと体験してください。

そうすると。

「弱いとか強いとか、なんで私はこだわるのだろう」

ということに気づいてくる。そこまでくると。

「弱さや強さとか、どうでもいいや」

というこころのタフさが出てきます。
強いとか弱いとかどっちでも良い。

深く悩んだ人たちが到達する「真の強さ」は、
強さにこだわらない、というこころにあると思います。