過去は変えることができる。それがこころの世界。

こころの深層

こんにちは、D.Cozieです。

今日は「過去は変えることができる。過去を変えたら未来は変わる」について話したいと思います。

過去を嘆く人たち。

よくこういう話を聞きます。

「過去なんて変わらない。だから人生なんて諦めた」

すると私は思います。

「なんで諦めるの? それって途中で話が変わっているよ」

カウンセリングでは、こんな直接的な言い方はしませんが。

「もうすこし詳しく聞かせて頂けませんか」と私なら尋ねます。

過去は人生をすべて決めるわけではない。

「過去なんて変わらない。だから人生なんて諦めた」
この発言をちょっと分析します。

「過去なんて変わらない」← そりゃ過去は変らないでしょ。それが現実。

「だから人生なんて諦めた」← なぜ? それって、あなたが思っているだけでしょ。

この区別。カウンセリングをするときモノスゴクこだわる部分です。

「過去の現実」←どんだけ頑張っても変わらない。もしタイムマシンを使って過去を変えたら、タイムパトロール(ドラえもんより)に捕まえられるだろう。

「過去に対する思い込み」←いくらでも思い込みは修正できる。客観的現実ではないので。こころにとっては「現実のように」みえたとしても。

カウンセリングでは「こころの現実」を変える。

過去の出来事が、自分の人生に大きく影響を与えている。

そう思っている人は多いと思います。

たしかに、過去の経験や出来事が自分の人生に大きな影響を与えることもある。

でも過去の出来事が未来を全部決めるわけではない。

未来を決めるのは過去についてどう思っているか、という「こころの状態」です。

こころの状態が変われば、未来は変わっていきます。

たとえば「先には全くいいことがやってこないだろう」と思っている人。

「過去は大変だったけれども、未来には何か可能性が広がっているのでは」と思う人。

自分が変わっていくチャンスを見つけて行くのは圧倒的に後の人

「未来にはいいことがあるかも」という「こころの状態」の人です。

カウンセリングでは「過去を変えようとはしない」でも。

自分の過去について「どんなふうに思っているか」という「こころが変わる」

それを目指します。

こころが変わると、過去についての意味付けが変わる。

こころが変わると、どうなるのでしょうか。

「私の過去は最悪で、よいことが何もなかった」と思っていた人。

それが変わったとしたら。

「たしかに悪いことは数えきれないほどあった。でも今まで生き抜いてきた。

もう一度、過去について、ゆっくりと考えてみることできるんじゃないか」

そうなって来ると、いつのまにか自分の過去へのこだわりが減ってきます。

つまり「こころの世界」では、大きな位置を占めていた「自分の過去」が、
ほんの少しだけですが、小さくなっていく。

でもそれって、それまでの自分の世界と比べると、大きな変化ですよね。

そこまで変化すると、過去にこだわって人生を諦めていた人でも。

「諦めていたことをいつの間にか忘れている」