こんにちは、D.Cozieです。
今日は「カウンセラーでも痛みを感じるような批判」について話したいと思います。
カウンセラーは批判されても傷つかない?
カウンセラーは批判されることに慣れているのでは?
そういわれることがあります。
たしかに、カウンセリング場面では相談者の方から批判されたり、
怒りを向けられたりすることがあります。
でもそういうとき、こちらが受ける印象は2つあります。
- カウンセラーに対して怒っている。
- 自分の人生がナカナカ上手くいかないことに怒っている。
カウンセリングで批判されるときって、大体はこの2つのどちらかです。
とくに2つ目の「自分の人生への怒り」はそれがあるから相談に来ている。
だからどれだけ相談者の方がこの理由で起こっていても、こちらは傷つかない。
むしろ「もっと怒りの理由を考えなければ」と思います。
でも、カウンセラーがどうしたらいいか悩むのが「カウンセラーへの怒り」です。
カウンセラーの気持ちが揺れる批判。
相談者の方が、本気になってカウンセラーへの怒りを表現するとき。
本当に申し訳ない気持ちになりますし、こころの底から感情も揺れます。
でもそういうときって、相談者の方も自分の傷をさらけ出して、
ホント血の涙を流しながら、カウンセラーを批判します。
それに対して「私は怒られても平気です」なんて態度でいるほうが、
逆に、申し訳ないのではとカウンセラーとしては思います。
できるかぎり、そういった批判については受け止めようとしますし、
「その批判はちょっと違う」と思えば、全力で投げ返します。
そうでないときちんと向き合うことにならないので。
こころの底から「たしかにそうだ」と納得できる批判。
「ホント、その批判は的を得ている。正しい。でも痛い!」
これって、こちらとのしっかりとした関係ができているときだけできるんですよね。
だからこそ批判を真摯に受ける。
でも「まったく関係のない人から、的外れの批判」
これって痛くないんですよね。というか。
「もっと全力で関わって、ど真ん中に的中する批判をしてほしい!」
こころのどこかで、そう思っています。
ど真ん中に的中する批判をされると、批判された方もホント成長できるので。
相手がどんな人間なのかしっかりと考える。
そして自分の思いもしっかりとある。
そんなときだけ、「本気で全力のど真ん中に的中する批判」ができます。
でも本気で批判するときは自分も、相手にダメージを与えるのと同じぐらい、
こころの深い部分で、グラグラになって自分を保持していられないほど、
大きく動揺します。
相手を本気で批判すると、かならず衝撃が自分に返って来ますので。
そんな本気のぶつかり合いが出来たら、お互いに大きく成長します。
痛くない批判はある。痛い批判もある。
本気でぶつかってきた批判は当然、カウンセラーであっても痛い。
でも遠くから口先だけで言っているような批判は、耳にも届かない。
これはカウンセラーが批判に強いか弱いかというよりも。
案外、批判する側の人が、批判するのが上手か下手かという問題かもしれません。
ということで。基本的には批判はできることならされたくないけれど。
正当な批判については、他の話と同じぐらい真剣に聞く。
痛みを感じるから、批判を聞ける。ということかもしれません。