こんにちは、D.Cozieです。
今日は「どうやってプロカウンセラーは本を読んでいるのか」
について話したいと思います。
カウンセラーはめっちゃ本を読む。
プロカウンセラーの仕事の一つに「専門領域の勉強」があります。
プロとして仕事を続けるためには、勉強をし続ける必要があります。
というのも、こころって「知れば知るほどわからないことばかり!」
わからないことや対応できないことが次々と出てきます。
しかも不思議なんですが勉強を続けるほど、
「なんでこんな難しいケースがあるのだろう」
という事態に出会いやすくなります。
経験だけではどうにもならないことがある。
そのためにも勉強が欠かせません。
わかっちゃいるけれども時間がナイ。
でも正直なところ仕事をしながらも、
「じっくりと本を読む時間なんてほとんどない!」
という実情。
これはカウンセラー以外でも、似たような状況の人も多いと思います。
とくに専門分野の難しい本を読まなくては!という仕事をしている人。
読み始めても、1ページ理解するのもやっとという状況で、
さらに時間を割いて読もうとしても、なかなか時間がありません。
読むのに時間がかかる本のトップクラスの本!
たとえば。
こころの深層を考える勉強をしている必ず出てくる近接領域。
「哲学!!!」
これって、かなり読み解くのって難しいんですよね。
翻訳の本を読んだって、内容がさっぱりわからない。
大抵は1ページ読み進む前に挫折します。
でも私は学生の頃に教えていただいた哲学系の先生のアドバイス。
これをかなり信じてやってきました。
「若い頃に読んでまったくわからなかった本も、
10年ぐらい経ってから読み直したら、案外読めたりする」
これなんです!
そのとき読んでもわからない本。
だけどいつかは読まなくてはいけない難しい本。
これって「今は読まなくていい!いつか読んだらいい」のです。
最近、こういう経験をしました。
ほんとずっと前から読まないといけないと思っていたジャンル。
「現象学!!」
フッサールが有名ですが。
ホント、読んでみてもさっぱりわからない。
入門書を読んでみても、やっぱりわからない。
けれども数年ぶりに入門書を読み直しました。
(ちなみに竹田 青嗣『現象学入門』 (NHKブックス) )
すると「なんとなーく、意味が分かるような感覚」がしました。
それでも最後まで読んでも、どうもつかめないので。
さらに数か月放置。
そして積ん読になっていたその本をもう一度読んでみる。
そうすると、あら不思議!
なんとなーくがさらにもうちょっと、
「ああ、こういう意味だったのね」と分かる感覚がします。
(理論の内容を説明しろといわれると難しいのですが。
興味ある方は探して読んでみてください)
自分の中に読むための準備が整ったとき、
ようやく読める!という体験をしました。
今は読まなくていい本は、とにかくあとまわし。
「読まないといけない!」と思っている本の中には、
今は読まなくてもいい本がある。
そういった読まなくていい本は読まないで後回し!
とりあえず今読んでみて「これ役立つ!」
「おもしろい!」という本から読めばいい。
そうしているうちに、いつのまにか読める本が増えてきます。
読めない本に時間をかけるよりも。
とりあえず読める本に時間をかける。
それが、私が実行している読書のコツです。