こんにちは、D.Cozieです。
今日は、カウンセリングのとき「どんな気持ちで相手の話を聴いているのか」について話したいと思います。
カウンセリング中のカウンセラーの気持ち。
「カウンセラーって、相談に来た人の話をどんな気持ちで聴いているんですか」
そういう質問をされることがあります。
正直にいうと。
「あまり気持ちを動かしていないです」
相談者の話を聞いていて、なんにも感じないわけではない。
むしろ、ものすごく敏感に感じ取っているかもしれない。
けれども。
「あまり気持ちが動かない」ようにする。
気持ちを動かさないから、自由でいられる。
相談者の話にものすごく気持ちが動いたとします。
そうなると、逆に。
「相手の話を聞いていられなくなる」
いいかえると、気持ちに巻き込まれて、カウンセリングができなくなります。
ホント、冷たいように聞こえますが。理由があります。
巻き込まれずに、気持ちを返していく。
「カウンセラーは共感してくれるんでしょ?」
この共感の理想としては。
相談者の気持ちを映しだす「鏡になる」のが理想。
それはカウンセラーの気持ちのようであってそうでない。
カウンセラーに映し出した、相談者の気持ち。
だからカウンセラーを通して、相談者は……。
「自分の気持ちに気付く」のです。
相談者が「自分の気持ちに気づく」共感の方法。
「私は家族関係で悩んでいます」と相談者がいったとします。
するとカウンセラーとして聴きながら。
・どうして家族関係で悩んでいる?
・何があった?家族と。
・相談者はどんな体験した?
・その相談者はどんな気持ちになった?
こういったことに思いを巡らしています。
そしてじっーと思いを巡らしていると。
ふと。
「あ、さみしい」という気持ちがカウンセラーのなかに湧き上がってくる。
そして。
「さみしいですね」と相談者に返す。
「そうなんです、さみしくて」
とさらに話してくださいます。
なので。
気持ちを動かさずにじっーとこころをみつめていたら。
ふと沸き上がってくる、気持ちのかけらがある。
気持ちを動かさないけれども。
こころをずっと働かせている。
カウンセラーは気持ちは動かないけど、こころをずっと動かしている。
「カウンセリングをしているとき、カウンセラーはどんな気持ち?」
というと。
気持ちは静かです。
でも話を聴きながらこころをずっと使っています。
だから「聴く」という感じには「こころ」が入っています。