こんにちは、D.Cozieです。
今日は「カウンセリングはアマイのか」について話したいと思います。
「カウンセラーは甘い。相談に来た人を甘やかす」といわれることがあります。
問題とされる行動について。
「厳しくいってしまえばいいんだ。あんなの怠けているだけだ」。
そうやって叱ってしまえばいいといわれます。
確かに、叱られることで「ああ、私が悪かった。次から行動を変えよう」
いわゆる反省する人はいます。
だから「話をじっくり聞く」よりも、厳しく言って反省させた方がいい。
そういう意見もあります。
厳しくしてもどうにもならないときがある。
たしかに厳しく叱りつけることで、上手くいくこともあるでしょう。
でも、それでは全く上手くいかない場合もあります。
厳しく叱っているけれども、行動も考え方も全く変わらない。
それどころか、前よりも状態が悪化したようにみえる。
そんな情況になると「叱るのが得意な人」は身動きがとれなくなります。
もしくは「相変わらず叱り続けて、全く解決の糸口がみえない」情況に陥る。
そんな八方塞がりでどうしようもない情況になってから、
ようやくカウンセラーの相談に来ることがあります。
それでも悩んでいる本人の話をカウンセラーが聴いているのをみて。
「そんな甘やかしたらダメだ」と思ってしまう。
こういったこと、メチャクチャよくあります。
でも、しっかり相手の話を聴くのって甘やかしなのでしょうか?
しっかり話を聴かれるのは、とっても自分に厳しい。
実は、受けてみるとわかることですが、じっくりと相手に話を聞かれると、
必死になって自分のこころをふり返ります。
自分自身でどうにかしないと、なかなか話し続けられない。
それをあえてさせるカウンセリングってある意味ではものすごく厳しい。
それに比べると。「コレはダメだ。こうしなさい、ああしなさい」という方が、
案外、楽だったりします。
叱る方も「こうするのが正しい」という答えがある。
叱られる方も「自分で考えなくても、答えを教えてもらえる」。
その時点では、嫌な気分だったりする。エネルギーを使うけども。
自分で深く考えなくてもいい、という点からすると、すごく楽をしている面もあるのです。
いつも通りの行動なので、慣れているというか。
だから叱っている本人は、とりあえずは変わらなくてもいい。
でもカウンセリングでは全くの逆。
カウンセラーも、「こうするのが正しいかわからないから、必死に悩む」
相談者も「自分で必死になって考えないと、答えが出ない」
お互いにエネルギーをかけて悩みます。
カウンセラーも変わろうとするし、相談者も変わろうとする。
そうでないと、悩みが解決しないのです。
だから、お互いに必死になるし。エネルギーも時間もかかります。
悩みを超えるためのカウンセリングの厳しさとは。
さて「カウンセラーは甘やかしている」という話に戻ると。
「確かに一見すると、そんな感じにみえるかもしれませんが。
気になるようでしたら、一度ご自身でカウンセリングを受けてみてください。
しっかりと話を聞かれて、自分のことをしっかりと話す
しかもそれために、カウンセリングに続けてやってくる」
がんばって受けるほど、カウンセリングは甘くないのがわかってきます。
でも厳しいからこそ、悩み事が解決する。
その部分に関しては、似ているかもしれません