わかっていないのにわかったフリをする。それと無知の知。

Review

こんにちは、D.Cozieです。

今日は思わずやってしまうこと「わかったフリするのと、しないのどちらが
知的によいのか」について分析したいと思います。
本も少し紹介。

わからないことをわからないっというのは、かなり勇気がいりますよね。
相手の話を「わかっているフリをする」ほうが楽かもしれません。

けれども「オマエ、わかっているのか?」確認されるとどうでしょう。
内容がよくわかっていないのが、バレてしまいます。

こういう「わかっているフリ」をして困ったことがあるかもしれません。

ほかにもこんなことがあまりす。

相手の話を聞いていて「そうだよね」といっている。
「あたかもわかったかのよう」なフリをしてても。
「ホントはよくわかっていないだよな」というとき。

このあたり。人づきあいをしているときによくあります。

(わかっているふりって、バレると場合によっては、めちゃくちゃ怒られたりするんですよね)
上司や家族や身近な人話をしているときに「わかったふりをするな!」って。

「あの人は発達障害で、人の気持ちがわからないから、
こっちが腹をたつようなこというですよ」と。でもこのあたり。なかなか難しくて。
・発達障害って何?
・発達障害ってわかったらどうなるの?

このあたりもカウンセリングの実際では良くある問題です。

わかったふりをしない。では、どうすれはいいのか?

無知の知って。わからないふりとは正反対。

これについてある有名な人を思い出しました。

古代の哲学者ソクラテスがいった「無知の知」。
勉強にアレルギーがあると、哲学家と聞いただけで身構えてしまいます。

でもこの「無知の知」。自分が無知(良く知らない)ということを自覚するのが、
一番大切な「知」ですよというのがその意味。

これを言い換えると。「何がわからないのか、はっきりさせるのが賢いんだよ」
なので、「わかったふり」をするのはたぶん、いわゆる普通の人たち。

カウンセラーも結局わかんない。それが仕事。

哲学者とか賢いといわれる人たちは「何がわからないかを徹底的に追求する!」。
これってカウンセリングでも大事にしていることなんですよね。

カウンセラーとは、相談に来た人のこころを全部わかっているかのように、
思われているかもしれません。

でも実際にはそれとは全くの逆です。
相談に来た人が「私は人の気持ちが読めないといわれます。たぶん発達障害かと思う」
といったら、「それは本当にそうなの?」とものすごく考えます。

「気持ちが読めないってどういこと?」
「いったい誰にいわれたの?」
「発達障害って、どのようなことだと考えているの?」

そのほかにも疑問が、次々と溢れ出てきます。
いろんな疑問について答えがわかるように、質問したり話を聞いたり、心理テストをしたり。
ものすごくたくさんの情報をあつめたらようやく。
「発達障害が問題の原因かどうか」がわかってきます。

たぶんこの「どれだけわからないことが思いつくか」が専門家の能力なんでしょう。

つまり「疑問が溢れている状態をキープするのが専門家」ともいえます。

まとめると。

「なんだか相手のいっていることがよくわからないな」というときは。
その「わからない」ということを、わかったふりをせずに、あえて追求する。
そうすることが、新しい真実を知るきっかけになったりします。

ということで。
参考文献 プラトンの『テアイテトス』です。