こんにちは、D.Cozieです。
今日は「どうして私はこんなことになったの?」という質問。
カウンセラーがどう対応するかについて説明しようと思います。
「どうして私はこんな目に合わないといけないの?」
「どうして私はこんな人生なの?」
こういう質問を受けたことはありませんか?
私は職業柄、かなり経験があります。
この質問って、ものすごく答えにくいんですよね。
正直にいうと「どうしてか」他人にはわからないですから。
でも、この「どうして?」にどうやって答えるか。
これが人生の相談に答える人の職業を決定するんですよね。
たとえば。
「それは星のめぐりで、そう決まっていたのです」と説明すると。
それはいわゆる占星術の観点から相談を受けています。
「経済的な問題があったのだろう」というと、経済学や社会学。
または家計の面から、解決策を提案するかもしれません。
では、カウンセラーならどう答えるか。
大きく分けて、2つの方針があります。
・Howで答えるか。
・Whyで答えるか。
この2つです。
Howとは何かというと。
「どうして私はこうなったの?」という質問について。
「ああ、どうしたらいいか方法を聞いているんだな」と考える方針です。
なので対応としては。
「あなたがそうなったのは、このような考え方や行動の仕方が影響していたと思う。
だから、このような行動をしたら、改善する可能性はある」
原因と対応策について話し合うでしょう。
Whyとは何かというと。
「どうして私は」と質問されても、答えるのが難しい話だと考えます。
「どうして私はひとりだけこんな病気になったの?」
「ほかの人はこんな目に合っていないのに、なぜ私だけこんな目に合うの?」
それについて、たとえば医学的に原因について説明を受けても。
「じゃあ、どうして他の人じゃなくて、私だけ病気になるの?」
という質問について答えられません。
こういう「どうして」について、答えるのはホント難しい。
ではカウンセラーとしてはどうするのか。
とうぜんWhyの答えを「カウンセラー自身も分からないので答えられない」
でも「どうしてそのような悩みを抱えなくてはならなかったのか」
について、相談者の立場から考えて、出来うる限りの想像をしながら一緒に悩みます。
とことん、一緒に悩みぬきます。
するとホント不思議なことなのですが、一緒に悩みぬいているとあるとき。
「あのことについて、最近は私、別に気にならなくなったんです」と言ったりします。
なにが起こったかというと。
どんな人であっても、自分の力で悩みを超えて行くことができる。
しかし、超えるためには、誰か一緒に悩んでくれる人の支えが必要である。
そういった支えがあると、悩み事に集中して取り組むことができる。
そして自分自身で悩みを超えて行く。
こんな流れになります。
実際のカウンセリングではHowとWhyの対応。
どちらも組み合わせながら、相談者の悩みに応じます。
答えるのが難しい「どうして私は?」という質問。
それがその人が人生を変えるきっかけになるかもしれない。
そのようにカウンセラーとしては思います。