育てるときにターゲットにするのは長所?短所?

こころの深層

こんにちは、D.Cozieです。

今日は「だれか人を育てるときに、相手の長所と短所、どちらをターゲットにすればいいのか」について話したいと思います。

これってかなり昔から問題になっているんですよね。子育てや教育、職場で部下を育てるときのコツとして。

そして実際に誰かを育てる立場にある人の様子を観ていると、ほとんどが「短所をターゲットにする!」が中心なんですよね。どういうことか?

「あの人の、この部分が良くないので伸ばしててあげないと」

私の経験上、これを言う人が、ホント8割程度の人ではないかと思っています。
相手を想っているとか、優しさである、正しいことを教えようとするからなど。
そういった理由があって「良くない部分をきちんと教えてあげる」ようです。

たしかに、ルールを教えるときにはそれが大切なんですけれども。
能力を伸ばすときには、この「短所を育てる」って結構、難易度の高いことなんですよね。

私は仕事をしているなかで、いわゆる知的な能力にばらつきがある人や、いわゆる発達障害の人と関わることがあるのですが。
そういった人たちが、どうやって生きやすくなるか、考えるとき。
「短所をターゲットに」して育てようとすること。案外、少ないんです。

というか、私の場合はホトンド、短所を無理矢理伸ばそうとはしない。

なぜかと言うと、短所って元々短所なので、それを変えようとしてもなかなか育たない。

話すのが苦手だけども、運動が得意な人がいる。その人に「話す練習ばっかり」させるのはどうだろうか。当然、運動をさらに伸ばして行く方が、人生を楽に過ごせるかもしれない。
無理矢理、話す練習ばかりさせると、その人の人生はどのようになるのか。

このあたりは当たり前だとわかっていても、実際に目の前にいる子どもや後輩をみると、どうしても「ここだダメでどうにかしてほしい」をみつけてしまう。

いわゆる発達障害といわれる人たちのなかには、「自分はダメなところばっかりで、怒られて育ってきた」という人がいます。そういう人たちは、ある程度「できること」や能力があっても、「自分はダメな人間だ」と刷り込まれています。

でもその「ダメなこと」のとなりに、「とってもいいところ」「得意なとこ」が隠れているかもしれない。

「この子はダメな子!」と思っているよりも「この子には、こういう長所もある」と思って、その長所を育つようにする方が、教える側の人も楽かもしれない。

発達障害と大人になって診断を受けた人でも、幼い頃から、まわりの人から「君の個性だね」と見守られて育った人。そういった人ほど、しんどいことがあっても乗り越えられる自信を身に着けていたりします(悩みがないわけではない)。

短所だけでなくて、長所をシッカリとサポートして育てると、お互いに楽しい!考えを持って、育てようとしている相手を見ると、見え方が変わってきます。